末広金具株式会社 時代の要請に応えてきた確かな先見力
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建築金物に於ける左右の勝手
勝手とは物を取り付けた時の様子を云う。通常、開き扉(ドア)に使用する回転金物(丁番、ピポットヒンジ、フロアヒンジ、オートヒンジなど)については、JIS-A-4702「鋼製及びアルミニゥム合金製ドア」で規定されていましたが、1986年の改定の時に「開き勝手による区分は、従来のJISの区分S,Z及びISOの区分5,6などと異なる上に、開き勝手の表示が全く逆のものが市場に出回っていることなど、早急に決めなければならないことではあろうが、現段階で統一見解を出すことは困難であり、ここまで細かく区分する必要性の有無に疑問がある。区分の簡素化の意味においても、省略すべきとの結論となった」として、それ迄あったドア関係の左右の勝手については、1986年のJISの改定を機にJIS規格より削除された。
かくして、日本に於ける建築金物の左右の勝手は1986年以降は、それこそ勝手気ままに付けられる様になった。それでも何か勝手の基準になるものが必要となり、現在はアメリカのNATIONAL BUIL-DER'S HARDWARE ASSOCIATION発行のBUILDER'S HARDWARE DATA SHEET(A.I.A.FILE NO-27)に明示されている、アメリカに於ける統一表示を利用しているケースが出て来た。特に錠前関係の左右勝手に利用されている。この規格の図解は下記の通りである。

建築金物に於ける左右の勝手

しかし、日本では古来より用いてきた丁番の左右の勝手と、近代的ビル建築の建設に伴って発生した、ヒンジ類の左右の勝手があり、非常に紛らわしい問題があるので、次の様に整理してみた。
1. 丁番の場合は、引いて扉を開いた時、左に丁番があればその丁番は左勝手であり、右に丁番があればその丁番は右勝手であるとした。(引き勝手)
(但し、電電型丁番はヒンジと同じ押し勝手であるので注意したい)
2. ヒンジ類(ピボットヒンジ、フロアヒンジ、オートヒンジなど)は、押して扉を開けた時、左にヒンジ類があればそのヒンジ類は左勝手、右にヒンジ類があればそのヒンジ類は右勝手であるとした。(押し勝手)
それでも、メーカーによって左右の勝手が異なっている場合があるので、別項の様に図解にしてみた。「建築金物の左右の勝手I」「建築金物の左右の勝手II」「錠前の左右の勝手」「シリンダー面付錠の左右の勝手」「丁番の各部の名称、丁番の左右の勝手の見方、丁番の取り付けについて」の通りである。この図解の資料をベースにして、打ち合わせをすれば、建築金物の左右勝手の手配違いが激減するものと考える。

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